オースティン・フリーマン「パンドラの箱」

 「パンドラの箱」(Pandora’s Box)は、最初、ピアスン誌1922年11月号に掲載され、のちに短編集“The Magic Casket”(1927)に同題のまま収録された。邦訳は『ソーンダイク博士の事件簿2』(創元社)に収録されている。
 ソーンダイクは女の死体に施された刺青から偽装を見破る。雑誌版で挿絵を描いているのは、ハワード・K・エルコック。H・M・ブロックに次いで多くソーンダイク物の挿絵を手掛けたイラスト画家である。

Pandora1


Pandora2


Pandora3
左から、ミラー警視、ジャーヴィス、ソーンダイク。

 口ひげをたくわえた渋い顔つきのジャーヴィスは、ブロックが描く、眼鏡をかけた生真面目顔のジャーヴィスとはずいぶん印象が異なる。エルコックによる描写はのちのレジナルド・クリーヴァーも引き継いでいるのだが、長編などから受ける印象からすると、ブロックの描くジャーヴィスのほうが実際のイメージに近いように思える。とはいえ、ソーンダイク博士のほうはブロックの挿絵のイメージをそれなりに引き継いでいて、すらりとした長身と端正な学者風の容貌に好感が持てる。
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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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