ヘレン・マクロイ『二人のウィリング』刊行

 4月6日、ちくま文庫より、ヘレン・マクロイの『二人のウィリング』が刊行されます。
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 これまでの予告記事での紹介に一点付け加えることがあるとすれば、この作品が、ジョン・ディクスン・カーとその妻クラリスに献げられていることでしょうか。読んでいただければ分かりますが、実際、本作には、カーを意識したと思える不可能興味が盛り込まれています。カーに献辞を掲げた作品としては、ほかにも、アンソニー・バウチャーの『密室の魔術師』(1940)やリリアン・デ・ラ・トーレの『消えたエリザベス』(1945)がよく知られていますが、いずれも、不可能犯罪や歴史ミステリの巨匠としてのカーにオマージュを献げた作品です。マクロイもまた、アメリカの本格派を代表する作家の一人として、親しみを込めて献げた本作にこうした不可能犯罪の謎を採り入れることで、さりげなく巨匠カーに挑戦を試みていたように思えます。もちろん、魅力的な謎の提示や優れたストーリー・テリングという、ミステリとしての面白さという点でも、本作がカーの作品と大いに共通点を持っていることも確かでしょう。
 解説は、『オーブランの少女』、『戦場のコックたち』の作者、深緑野分さんに執筆していただきました。作家としての共感とマクロイのファンとしての思い入れに満ちた素敵な解説を寄せてくださった深緑さんに、この場を借りて心より感謝申し上げる次第です。
 多くの読者の皆様に『二人のウィリング』を楽しんでいただけることを願っております。


                  二人のウィリング
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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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