『二人のウィリング』の書評が「ミステリマガジン」に

 若林踏氏によるヘレン・マクロイ著『二人のウィリング』(ちくま文庫)の書評が、「ミステリマガジン」2016年7月号に載りました。
 いただいた書評に訳者がさらに評を加えるのもおこがましい限りですが、「ウィリングが暴く悪の構図が、現代においてむしろ迫真性を持っていることも本作の大きな売りだ。悪や恐怖に対峙したマクロイの真摯な態度が、時代と国境を越えて訴えかけるものであったことの、何よりの証明だろう」という評には、我が意を得たりという思いを抱くと同時に、自分ならプロットに触れずしては言いにくいことを、巧みな言葉の選び方で簡潔に言い表してみせる評者の表現力に脱帽させられた次第です。決められた字数の制約の中で作品の特徴を的確に伝えなくてはならないプロの書評家の技なのでしょう。やたらと字数が多くなりがちな自分としては学ぶところ大です。(巻末の「響きと怒り」の「読者の書評」でも取り上げていただいています。)
 なお、今月号は、特集・創刊60周年記念号ということで、自分がリアルタイムで読んできた「ミステリマガジン」との付き合いを振り返るだけでなく、自分が生まれた年は、小学校に入った年は・・・という具合に、まだミステリとの接点がなかった時代でも、節目の年に何が話題になったのかを興味深く顧みるよい機会になりました。掲載されたロス・マクドナルドの初訳、コーネル・ウールリッチの新訳なども興味深い作品です。
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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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