『二人のウィリング』が「このミステリーがすごい!」で第15位に

 本日刊行された「2017年版 このミステリーがすごい!」(宝島社)において、ヘレン・マクロイ『二人のウィリング』(ちくま文庫)が海外編の第15位にランクインした。
 講談社の「文庫翻訳ミステリー・ベスト10」、HMMの「ミステリ・ベスト・ランキング」でも同じことを思ったが、ランキングの上位に並ぶ作品の多くは、近年の犯罪小説や警察小説、サスペンス小説等であり、クラシックの本格作品は『二人のウィリング』くらいであることから、これは大変貴重な評価と受け止めている。(『ルーフォック・オルメスの冒険』はクラシックではあろうが、本格作品にカテゴライズするのは無理があるだろう。)
 解説を執筆された三橋暁氏は、「もう一人の自分というドッペルゲンガー現象への興味は、先立つ『暗い鏡の中に』で深い次元へ到達済みだが、冒頭から一気に読者を絡めとる本作では、フーダニットと冒険要素が拮抗する展開へとスマートに移行して見せる」と内容を要約しておられるが、総評では、「世相や殺伐とした時代の空気を反映」した作品が多いことに触れつつ、『二人のウィリング』を「反ファシズムの精神を秘めた」ものとして言及しておられ、まさに我が意を得たりという思いである。
 この場を借りて、評価していただいた皆様、それ以上に、読んでいただいた読者の皆様に感謝申し上げたい。そして、編集者の藤原氏、磯部氏にあらためて厚く御礼申し上げたい。以前の記事の繰り返しになるかもしれないが、こういう謝辞は何度繰り返しても気持ちのいいものである。


               二人のウィリング
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