マーティン・エドワーズ“The Story of Classic Crime in 100 Books”

 前の記事に引き続き、エドワーズの標題書を取り上げよう。同書は、エドワーズ自身が監修している「ブリティッシュ・ライブラリー・クライム・クラシックス」の手引きとなることを意図した本のようだ。同シリーズは、ジョン・ビュード、J・ジェファースン・ファージョン、アントニー・ウィンといった、ほぼ忘却の彼方にあった作家たちの作品を次々と再刊し続けている画期的な叢書。
 従って、“The Story of Classic Crime in 100 Books”は、同シリーズに収録された作品と重なる作家・作品も多い。著者序文によれば、二十世紀前半のベスト表を作ったり、自分のお気に入りを選ぶことを意図したわけではなく、ホームズ時代から黄金期の終わりまでの顕著な作品のストーリー解説を通じて、このジャンルの発展を概観できるものにしたかったようだ。
 とりあえず章題は無視して、その100作(実際は102作あるが)を以下にリストアップしておこう。

『バスカヴィル家の犬』アーサー・コナン・ドイル
『正義の四人』エドガー・ウォーレス
『ミス・エリオット事件』バロネス・オルツィ
“Tracks in the Snow”ゴドフリー・R・ベンスン
“Israel Rank”ロイ・ホーニマン
“The Blotting Book”E・F・ベンスン
『ブラウン神父の童心』G・K・チェスタトン
『薔薇荘にて』A・E・W・メイスン
『オシリスの眼』R・オースティン・フリーマン
『下宿人』マリー・ベロック・ローンズ
『マックス・カラドス』アーネスト・ブラマ

『トレント最後の事件』E・C・ベントリー
“In the Night”ゴレル卿
『ミドル・テンプルの殺人』J・S・フレッチャー
“The Skelton Key”バーナード・ケイプス
『樽』フリーマン・ウィルズ・クロフツ
『赤い館の秘密』A・A・ミルン

『スタイルズ荘の怪事件』アガサ・クリスティ
『雲なす証言』ドロシー・L・セイヤーズ
『鑢(やすり)』フィリップ・マクドナルド
“Mr. Fortune, Please”H・C・ベイリー
『毒入りチョコレート事件』アントニイ・バークリー
“The Mystery of a Butcher's Shop”グラディス・ミッチェル
『牧師館の殺人』アガサ・クリスティ
『今は亡き豚野郎の事件』マージェリー・アリンガム
“Send for Paul Temple”フランシス・ダーブリッジ&ジョン・シューズ

『漂う提督』ディテクション・クラブ
『サイロの死体』ロナルド・ノックス
“She Had to Have Gas”ルパート・ペニー

“The Medbury Fort Murder”ジョージ・リムネリアス
“Murder of a Lady”アントニー・ウィン
『三つの棺』ジョン・ディクスン・カー

“The Secret of High Eldersham”マイルズ・バートン
『ヨット船上の殺人』C・P・スノウ
“The Sussex Downs Murder”ジョン・ビュード
“Sinister Crag”ニュートン・ゲイル

“The Crime at Diana’s Pool”ヴィクター・L・ホワイトチャーチ
『らせん階段』エセル・リナ・ホワイト
“Death by Request”ロミリー&キャサリン・ジョン
“Birthday Party”C・H・B・キッチン

『放送中の死』ヴァル・ギールグッド&ホルト・マーヴェル
『鐘楼の蝙蝠』E・C・R・ロラック
“What Beckoning Ghost?”ダグラス・G・ブラウン

『赤毛のレドメイン家』イーデン・フィルポッツ
“Mystery at Lynden Sands”J・J・コニントン
“Murder in Black and White”イヴリン・エルダー(ミルワード・ケネディ)

“Quick Curtain”アラン・メルヴィル
『三人の名探偵のための事件』レオ・ブルース
『消えた玩具屋』エドマンド・クリスピン

『学校の殺人』グレン・トレヴァー(ジェームズ・ヒルトン)
“Murder at Cambridge”Q・パトリック
『学長の死』マイケル・イネス

“Vantage Striker”ヘレン・シンプスン
“Silence of a Purple Shirt”R・C・ウッドソープ
『病院殺人事件』ナイオ・マーシュ&ヘンリー・ジェレット

『箱の中の書類』ドロシー・L・セイヤーズ&ロバート・ユースタス
“The Young Vanish”フランシス・エヴァートン
“Death of an Airman”クリストファー・セント・ジョン・スプリッグ
“A.B.C. Solves Five”C・E・ベクホファー・ロバーツ

“The Grell Mystery”フランク・フロスト
“The Duke of Yoke’s Steps”ヘンリー・ウェイド
“Hendon’s First Case”ジョン・ロード
『緑は危険』クリスチアナ・ブランド

『試行錯誤』アントニイ・バークリー
『十二人の評決』レイモンド・ポストゲート
『法の悲劇』シリル・ヘアー
『スモールボーン氏は不在』マイケル・ギルバート

『完全殺人事件』クリストファー・ブッシュ
“Death Walks in Eastrepps”フランシス・ビーディング
“X v. Rex”マーティン・ポーロック(フィリップ・マクドナルド)
“The Z Murders”J・ジェファースン・ファージョン
『ABC殺人事件』アガサ・クリスティ

“The House by the River”A・P・ハーバート
『終わりなき負債』C・S・フォレスター
“No Walls of Jasper”ジョアンナ・カナン
“Nightmare”リン・ブロック

“End of an Ancient Mariner”G・D・H&M・コール
“Portrait of a Murderer”アン・メレディス
『迷宮課事件簿1』ロイ・ヴィカーズ

『殺意』フランシス・アイルズ
“Family Matters”アントニー・ロールズ
“Middle Class Murder”ブルース・ハミルトン
“My Own Murderer”リチャード・ハル

『救いの死』ミルワード・ケネディ
“A Pin to See the Peepshaw”F・テニスン・ジェス
“Earth to Ashes”アラン・ブロック
『フランチャイズ事件』ジョセフィン・テイ

“Darkness at Pemberley”T・H・ホワイト
“The Division Bell Mystery”エレン・ウィルキンスン
“Death on the Down Beat”セバスチャン・ファー

『デイン家の呪い』ダシール・ハメット
『タラント氏の事件簿』C・デイリー・キング
『災厄の町』エラリー・クイーン
『赤い右手』ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ
『見知らぬ乗客』パトリシア・ハイスミス

『六死人』スタニスラス・アンドレ・ステーマン
『怪盗レトン』ジョルジュ・シムノン
『ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件』H・ブストス・ドメック(ホルヘ・ルイス・ボルヘス)

『野獣死すべし』ニコラス・ブレイク
“Background for Murder”シェリー・スミス
“The Killer and the Slain”ヒュー・ウォルポール
『二月三十一日』ジュリアン・シモンズ
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