ヘスキス・プリチャード『ノヴェンバー・ジョーの事件簿』

 フリーマンの“The Dead Hand”の挿絵を紹介した機会に、ヘスキス・プリチャードの“November Joe: The Detective of the Woods”(1913年)(邦訳『ノヴェンバー・ジョーの事件簿』論創社)のピアスン誌掲載時の挿絵も紹介しておきたい。『ノヴェンバー・ジョーの事件簿』は、「クイーンの定員」にも選ばれたカナダの森の探偵を主人公にした短編集。
 この機会にというのは、“The Dead Hand”と相前後して一連のピアスン誌に連載されているからだ。私の持っているのはすべてではないが、「ミス・ヴァージニア・プランクス事件」(1912年10月号:単行本第七章)、「フレッチャー・バックマンの謎」(11月号:第十章)、「十万ドル強盗事件」(12月号:第八章)、「ダック・クラブ殺人事件」(1913年1月号:第六章)、「略奪に遭った島」(2月号:第九章)の5篇がある。
 標題を見ると、「ミス・ヴァージニア・プランクス事件」が第4篇目となっているので、おそらく、単行本の第三章「ビッグ・ツリー・ポーテッジの犯罪」、第四章「七人のきこり」、第五章「黒狐の毛皮」の3篇が先行して連載されていたのだろう。
 単行本の第一章「サー・アンドルーの助言」、第二章「ノヴェンバー・ジョー」は、登場人物や物語の設定を説明する序章的性格の部分であることから、単行本化に際して新たに加筆されたものではないだろうか。
 さらに、1913年3月号以降には連載されておらず、単行本の第十一章「リンダ・ピーターシャム」から最終第十六章「都会か森か」までは全体で一つの中編をなしているところを見ると、これらも単行本化に際して書き下ろしで収録されたのではないかと思われる。(もちろん、あくまで推測であり、他に出典があるかもしれない。不明をご容赦願いたい。)
 イラスト画家はW・R・S・ストット。

ノヴェンバー・ジョー


ミス・ヴァージニア・プランクス事件

プランクス1


プランクス2


プランクス3


フレッチャー・バックマンの謎

バックマン1


バックマン2


バックマン3


バックマン4


十万ドル強盗事件

十万ドル1


十万ドル2


ダック・クラブ殺人事件

ダック・クラブ1


ダック・クラブ2


略奪に遭った島

略奪1


略奪2
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